歯を磨きましょう
歯と歯茎(はぐき)は歯周菌の住処です。歯磨きをしないと歯周菌が繁殖して、健康を害しますので歯磨きは健康維持のためにとても大事です。
体の中でバイキンを飼っている主な場所は口と腸管です。特に口は自分でコントロールできる場所で、口で歯周菌が腸に落ちるので腸内細菌叢を整えるのにも大事ですので、最も大事な場所と言えます。
歯周菌は歯ぐきから血中に入っていきます。歯ぐきから血が出たら、血中に歯周菌が入っていると考えていいでしょう。歯周菌は血液に乗って冠動脈、脳血管、腎血管、様々な場所に運ばれます。心臓弁膜症を持っている方は、逆流の血流にのってバイ菌が繁殖して、感染性心内膜炎という重症の感染症を起こすことがあります。歯周菌は血管内皮の炎症を引き起こし、内皮機能を障害し、酸化ストレスの増加を介して心臓、脳、腎臓をはじめ全身の血管を劣化させて、体を老化させます。
歯周菌が繁殖すると腸に流れて、腸内細菌叢を悪化させます。腸内細菌叢の悪化は、免疫機能の悪化、自律神経の失調、睡眠障害、イライラ、集中力低下、動悸、胸痛、炎症性腸疾患、憩室炎、腸間膜リンパ節炎などを引き起こします。
さて歯周病コントロールに自分でできることは何でしょう?食後必ずよく歯を磨くことです。電動歯ブラシ、糸ようじ、マウスwash、べろ磨きが手軽です。通常の歯ブラシでは10分必要なところを、電動歯ブラシですと1-2分で同等の効果ですのでお勧めです。また舌の表面の舌苔に細菌がいますので電動歯ブラシでそのままべろ磨きをするのが効果的です。フロスにゴムようじを追加すると歯間のかすがよく取れます。最後にマウスwashで仕上げると細菌コントロールがよくできます。
腸内細菌叢の改善には十分な歯磨きに加えて、食事では食物繊維、ゴボウ、玉ねぎ、発酵食品の摂取、サプリ薬ではEPA摂取がおすすめです。控えるのはソ-セージのような加工食品、ポテトチップやクッキーのような油を使ったスナック、揚げ物、脂ののった肉、お酒、カフェインなどです。
まとめ 毎食後、電動歯ブラシ、糸ようじ、マウスwash、べろ磨きを行って、歯と歯ぐきを大事にして歯周病管理をしながら、弁膜症、脳、心臓、腎臓、大腸を健康に保ち、免疫と自律神経を健康に保つことで、睡眠、心、脈、血の巡りを良好に保ちましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)

