尿酸が高いと言われたら

尿酸が高いといわれたら気を付けることは何でしょうか?まずコーヒーを減らして、お酒を控えてください、カフェインとアルコールには利尿効果があり、体の中の体液が不足してしまいます。体液が不足すると、腎臓は作った尿の原料である原尿から水分を取り戻して体の脱水状態を改善しようとします。この時に尿酸も取り戻してしまいます。次に尿の色を見て黄色ければ、体が渇いているサインですから、水分と野菜を積極的にとってください。野菜ジュース、トマトジュースでも構いません。味噌汁、スープ、経口補水液でも体液が増えるのに役立ちます。薬で尿酸が上がることもあります。利尿効果がある薬では、フルイトラン、ミネブロ、ラシックス、アルダクトンなどの降圧利尿薬がまず挙げられます。次に糖尿病、腎障害、心不全治療で用いられるSGLT2のグループの薬であるフォシーガ、ジャディアンスやカナグルなどでもその利尿効果により尿酸が上がります。食べ物ではプリン体と呼ばれるうまみ成分が尿酸の原料になります。レバー、モツ、ハラミ、エビ、カニ、出汁などに多く含まれます。過食では体内のATPと呼ばれるエネルギーの運搬車の代謝産物で尿酸が上がります。

尿酸が高いと、尿酸塩という結晶ができやすく、これが血管内皮表面に沈殿していくと、血管の老化、痛風腎と呼ばれる腎臓の障害が起こります。また関節周囲に尿酸塩が沈殿して、結晶が何かの拍子に壊れると痛風発作という激痛を起こし、炎症止めやコルヒチンという炎症を納める薬が必要になることがあります。

生活改善で尿酸が下がらないときは、フェブリックなどの尿酸を下げる薬が必要になることがあります。飲み初めに尿酸結晶が不安定になって関節痛が起きるときは、いったん薬を休薬して、痛みが引いてから、薬を2日に1錠で少なめに再開する必要があります。尿酸塩でない物質の沈殿によっても痛風発作と同じ症状が起きることもありますが、これは偽痛風と呼ばれ、炎症止めやコルヒチンの治療は同じです。

まとめ:尿酸はアルコール、カフェイン、美食、利尿剤で上昇し、動脈硬化、腎障害、痛風発作をきたすことがあります。カフェインレス、休肝日、粗食、カロリー制限、野菜と水分の十分な摂取を心がけましょう。生活改善で下がらない方は、尿酸を下げる薬を用いましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋2026/5/24)