血圧の目標は?
生まれたときは血圧は70-80ですが、年齢とともに動脈が少しずつ硬くなってくるので徐々に上がり、人生の最後には160ぐらいになるのが平均的です。約1/3の方は高血圧によって、心臓、脳、腎臓、全身の血管のリスクが高まるために生活改善や降圧薬を必要とします。
上の血圧は収縮期血圧と呼ばれ、これが高いと拍出する心臓に負担をかけるために心臓の老化が早まります。一方下の血圧は拡張期圧と呼ばれ脳、腎臓、大動脈、末梢動脈、など全身の血管と臓器に障害をもたらします。
さて目標とする血圧はいくつくらいでしょう?まず在宅血圧で考えましょう。原則135/85以下が目標です。心臓、血管、糖尿病、腎障害を持つ方はより厳密に管理する必要があり、125/75以下が目標です。
次は来院時血圧です。来院時は平均5mmHg高めになりますので、原則140/90以下が目標です。心臓、血管、糖尿病、腎障害を持つ方はより厳密に管理する必要があり、130/80以下が目標です。
次は血圧変動に関する問題です。加齢とともに血管が硬くなってくると血圧の変動が大きくなります。まず日内変動の大きい方がいらっしゃいます。朝は上が160で夕方に上が110の方も少なからずいらっしゃいます。変動が大きい時は平均をとって目標をクリアしましょう。状況による血圧変動が大きい方もいらっしゃいます。白衣高血圧とよばれる院内高血圧の方では家で上が100の方で、院内血圧が200を超すこともあります。運動すると血圧が高くなる方もいらっしゃいます。安静時に100で運動時は200を超す方もいらっしゃいます。変動が大きい方は心臓のリスク、息切れなどの症状に応じて適切な血圧のコントロールが必要です
まとめ 血圧の目標は在宅血圧135/85以下、院内血圧140/90以下、心臓、血管、糖尿病、腎の障害がある方は在宅血圧125/75以下、院内血圧130/80以下です。日内変動、院内高血圧、運動高血圧では、状況と症状に応じた目標設定が必要です。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)

