血管由来の頭痛

風邪をひいても頭は痛くなりますが、今回は血管由来の頭痛について考えましょう。血管の収縮しやすい体質をお持ちの方はまあ5人に1人はいらっしゃいます。手足の血管が収縮すると冷え性、指先の血行障害はしもやけ、体の血管収縮は神経痛、心臓の血行障害は息切れ、締め付け、ドキドキ、胸痛失神の原因になり、脳の血管収縮と弛緩は頭痛の原因になります。血管の収縮しやすい方は自律神経が興奮しやすい敏感な方が多いようです。普段から血管が締まりやすい方は、血液と体液が少ないところで循環のバランスが取れています。緊張が取れてほっと一息ついて血管の緊張が取れたときに、塩分ミネラル水分が少ないと、血管を中から支える血液が足りなくなり、血管の壁が不安定になり痛みを発生して、頭痛となります。

血管由来の頭痛を減らすには、まずは普段から血管を広げて、それに合わせて血液を増やしておくことが大事です。血管を広げるのに手軽なのはイワシ油のサプリであるEPAです。次に葛根湯、補中益気湯、人参養栄湯などの血液を増やす漢方を飲んで体液、血液を増やしましょう。生理の出血で貧血になっている女性は、鉄剤、シラス、赤身のお肉、緑の野菜を摂取して赤血球を増やして血液の量を多くしておきましょう。夏は塩分を控えないで、カリウム、野菜や野菜ジュースを取りましょう。マグネシウムも大事ですの豆腐、海苔、アオサ、シジミやアサリを摂取しましょう。普段から血管を広げて血液と体液を増やしておくことで頭痛は半減して、入浴後の動悸や立ち眩みは改善し、坂や階段で息切れしないようになりますのでお試しください。

まとめ 血管由来の頭痛は、普段から収縮しやすい血管の一過性の弛緩、血液量の不足によって起こります。血管を広げるEPAを摂取して、血液を増やすために塩分やミネラルを積極的に摂取しましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)