気象病、天気頭痛について
低気圧が来ると頭痛や動悸が起きる方は大勢いらっしゃいます。気圧、気温、湿度、天候は我々の体に影響を及ぼし、自律神経が過敏に反応する結果、頭痛、めまい、倦怠感、神経痛、動悸、息切れ、胸の締め付けなどが起こりやすくなり、気象病あるいは天気頭痛と言われます。
耳の奥の内耳に気圧のセンセーがあり、これが敏感に反応すると、自律神経が乱れて血管の収縮拡張を不安定にしてこれが頭痛や胸部不快の原因になります。冷え性の方は元々血管が収縮しやすい素質を持っていて、血管を絞めて、少ない体液、血液でバランスをとっています。気圧の変動で血管の収縮拡張のバランスが乱れると血管壁と三叉神経が不安定になり痛みを発生します。
体液を増やして血管を広げておくことでこのバランスを改善することができます。体液を増やすには、貧血の改善、塩分の適切な摂取、カリウム、マグネシウムの摂取、蛋白の摂取、適切な糖質の摂取、葛根湯や補中益気湯のような体液を増やす漢方薬の摂取で症状を改善することができます。天気頭痛を持っている人は夏に塩分を控えると悪化しますので適切な塩分摂取が必要です。血管を広げるにはEPAなどの良質な脂質の摂取が有効で、高血圧を持っている方は適切な降圧治療が必要です。低気圧が来て頭痛になったら、まずは経口補水液を摂取しましょう。経口補水液には適度な塩分、カリウム、マグネシウムなどで体液の浸透圧を保ち、血管内ボリュームを維持するのに有効です。経口補水液の味が苦手な方は、味噌汁、スープや昆布茶も有効です。
自律神経を整えることが気象病、天気頭痛を改善するのに役立ちますので、生活習慣の見直しも有効ですね。タバコを控える、アルコール摂取を減らす、カフェインを減らす、ブルーライトをカットする、よく眠る、眠れなかったら薬を飲んででも寝る、週3回適度な運動をする、野菜を良くとる、魚食品を摂る、大豆食品を摂る、歯を磨く、などできることをやってみましょう。 まとめ 気象病、天気頭痛は内耳の圧センサーの敏感な反応によって、血管収縮拡張と自律神経の不安定化によって、頭痛、眩暈、神経痛、息切れ、胸痛の原因になります。塩分とミネラルの適切な摂取やEPAや降圧剤などによる血管安定で改善が期待されます。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)

