LDLが高いと言われたら

LDLは悪玉コレステロールです。これが高いと、血管の内皮が不安定になる為、狭心症、心筋梗塞、腎障害、全身動脈硬化のリスクが増えます。LDLを白血球がお掃除するためにたべてダメな白血球になってしまうのが問題です。白血球は血管の内皮の障害を修復する仕事をしていますが、LDLを食べたダメな白血球は血管の内皮障害を上手に直せないので、再び障害を受けやすくなり、修復を繰り返すうちにプラークというおかゆのようなできものをつくり、血管が狭くなり、不安定なプラークははじけると血栓を作って心筋梗塞の原因になります。道路をイメージとすれば、ダンプが走るとアスファルトに穴が開き、この修復がへたくそだと再び穴が開き、繰り返しているうちに田舎の凸凹道になってしまう感じでしょうか。

LDLが高いと言われたら卵、魚卵、肉の脂身、油を使ったお菓子を控えましょう。運動を増やしましょう。それでも下げられないときは薬を使いましょう。コレステロールの吸収を下げる薬はゼチーアで弱め、合成を阻害するのはスタチンと呼ばれる薬で強めです。スタチンの副作用は筋肉痛が多いことです。コレステロールは筋肉の膜の成分ですので、スタチンで筋肉痛が出る場合は量を減らしたり、種類を変えてみましょう。

LDLの目標は、人によって異なります。生理の順調な女性はLDL160>が目標です。他の方はLDL140>が目標です。動脈硬化リスクの高い糖尿病、腎障害、重症高血圧、喫煙者ではLDL100>が目標になります。狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などをすでに起こした方はLDL70>、可能であれば55>を目指しましょう。

まとめ 悪玉コレステロールであるLDLは血管老化の大きな原因です。食生活、運動と必要に応じて適切な薬物治療で老化を防ぎましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)