眼底検査でS1H1と言われたら
眼底検査は目の網膜を見ていますが、目の網膜は脳の一部であり、眼底の血管は体の外から見ることができる脳の血管です。Sは動脈硬化の状態を表し、Hは高血圧による変化を意味しています。S0H0が正常で、一番悪いのがS3H3です。
脳の血管が高血圧性変化、動脈硬化変化を起こすと、脳の血流が悪化して脳の機能が落ちていくことを示します。認知機能、運動機能、手の震え、歩行障害、睡眠障害、睡眠時無呼吸の原因となり、脳梗塞、脳出血を来して命にかかわっていきます。
眼底検査で異常を認めたら、改善させる、あるいは進行させないための努力が必要になります。血圧、糖尿病、コレステロール、中性脂肪、運動、喫煙、飲酒、カフェイン摂取、睡眠不足、尿酸、食生活の改善、歯磨き励行などについて必要に応じて改善していきましょう。血圧の目標は125/75、糖尿病ではHbA1Cは可能なら6.5以下を目指しましょう。コレステロールはLDL100>目標、中性脂肪は150>目標、運動は週3回30分以上汗をかきましょう、煙草は加熱式も含めて禁煙しましょう、お酒は少なくとも休肝日をつくり、家飲みをやめましょう。飲んでしまったら野菜ジュース、トマトジュースでミネラル不足を補いましょう。コーヒーはできるだけカフェインレスにしましょう。眠れなければ薬を使ってでも寝ましょう。尿酸は7以下を目指しましょう。食生活では野菜、魚、大豆、オリーブオイルを摂り、卵、魚卵、肉の脂身、ソーセージやハム、バターマーガリン、ポテトチップ、クッキーを控えましょう。歯磨きは電動歯ブラシ、糸ようじ、マウスウォッシュがお勧めです。 薬では降圧薬、糖尿病薬、コレステロールを下げる薬、中性脂肪を下げる薬、尿酸を下げる薬、血管内皮を安定させるEPAなどを必要に応じて使用しましょう。
まとめ 眼底検査でH0S0以外の方は脳動脈硬化が始まっています。動脈硬化を進行させる疾患と生活習慣を十分改善しましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)

