高山病にならないために
8月 9, 2025
アンデスなど高地に行く方は、高山病のリスクを知ってください。2000m、2500m、3000mと高くなるほど酸素が薄くなっていきます。酸素が薄くなると我々の体はしっかり呼吸しようとして深呼吸をします。結果として過呼吸の状態となり、血液から二酸化炭素が吐き出されると血液がアルカリ性になります。脳がアルカリ性になると脳血管が血流が必要ないと判断して収縮して、結果として激しい頭痛をきたします。
標高の高いところでは、できるだけ運動を控え、ゆっくり観光して、呼吸が乱れないようにします。体液が不足しないようにスポーツドリンクをしっかり摂取しましょう。薬としてはダイアモックスという体液を酸性にシフトさせる弱い利尿剤がありますので、これを内服すると高山病になりにくくなります。頭痛にはアセトアミノフェンなどの痛み止めも効果があります。お酒やカフェインは体液を減らしますのでできるだけ控えましょう。せっかくの観光が高山病で台無ししにならないように祈ります。(心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)
