時差ぼけに効く薬
8月 6, 2025
海外に旅行すると時差がありますね。例えば時差が9時間あると1日1時間ずつ修正されていくので、9日かかりますので、普通の観光の旅行では時差ぼけが治るまでに帰国することになります。旅行中は睡眠のリズムが狂ったままで、昼に突然の眠気、夜は眠れない、という問題が起こります。我々の睡眠は脳の松果体という部位から分泌されるメラトニンという物質に依存しています。これを薬として摂取すれば、時差ぼけがあっても眠りにつきやすくなります。メラトニンとほぼ同等の薬物がロゼレムという薬物で、これを摂取することで時差ぼけを修正して眠ることができます。睡眠薬というと癖になるのでは?とかボケやすくなるのでは?という心配をなさる方がいらっしゃいますが、厚生省が長期処方を認め、依存性のほぼ無い5種類の睡眠薬の内の1つなので安心して内服することができます。また普段の睡眠薬としても自然な眠りをもたらします。弱点はホルモですので人によって効き目が違うことでしょうか。海外旅行にいらっしゃる方は試す価値があると思われます。(心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)
