腎結石、腎石灰化と言われたら
健康診断などでお腹の超音波やCT検査をうけたときに、腎結石や腎石灰化が指摘されることがあります。
腎臓にできる腎結石と石灰化は、腎盂と呼ばれる尿の流れる経路にできる腎結石と、腎臓の血管に起きる動脈硬化のためにできる石灰化があげられます。
腎結石は腎盂と呼ばれる尿のたまりの石灰沈殿で起こります。イメージとしては海水が濃縮されると塩が結晶になって沈殿するのと同じで、最も多いのはシュウ酸カルシウムという物質の沈殿です。シュウ酸はほうれん草の赤い根っこに最も多く含まれ、葉っぱにも含まれます。腎結石を指摘された方はまず、ほうれん草の赤い根っこは食べないようにして、ほうれん草は湯がいて、お湯の中にシュウ酸を洗い流してから調理して食べるのがおすすめです。ツルムラサキという野菜にもシュウ酸は多く含まれるそうです。次に腎結石の原因になるのは尿酸結石で、モツ、レバー、エビ、カニ、旨味、美食、ビールが原料です。原因となる物質の摂取の次に、体の脱水状態では尿から水分を取り戻すために、尿が濃縮して結石ができやすくなります。飲酒とコーヒーには利尿効果があり、体液が濃縮すして尿が黄色く濃縮されている時は、結石ができやすい状態ですので水分を十分に摂取しましょう。腎結石が動いて尿管にひっかかると激しい背部痛や腹痛が起きることがあります。結果として目で見てわかる血尿が出たり、目には見えなくても尿検査でわかる潜血が出ることがあります。尿潜血を指摘される方はほうれん草の赤い根っこを食べないでください。
次に腎臓の血管におきる動脈硬化による石灰化は、腎臓の動脈の内皮が受ける障害で内皮が脱落した後に体内の白血球が修復することによって起こります。イメージとしては道路でダンプカーが通ってアスファルトに穴が開いたところを新たなアスファルトで補修する感じです。喫煙、高血圧、肥満、糖尿病、コレステロール、尿酸、ストレスなど様々な要因で血管内皮が傷つくと、白血球が身を挺して傷を塞いでくれます。この時に白血球のいわば骨にあたるカルシウムが内皮に沈着していくことになります。他のメカニズムとして、カルシウムの直接沈着もありますが、多くの場合は腎動脈の石灰化は血管を守るために働いた白血球のお墓と考えてください。腎動脈の石灰化が指摘されたときは血管内皮が傷つく動脈硬化の因子を減らすよう努力をしましょう。
まとめ 腎結石ではほうれん草のシュウ酸を避ける事と、コーヒーと飲酒による脱水に注意します。腎動脈の石灰化では動脈硬化因子である喫煙、血圧、糖尿病、脂質異常、肥満などを改善しましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)

