寒くなると血圧が上がる
11月 12, 2024
夏は汗をかいて体温を調節します。汗をかくと体の塩分と水分が血管外に出ていきますから、体液と血液は減少します。結果として血圧が下がります。冬は汗をあまりかきませんので、塩分と水分は体液と血液として多めになります。結果として血圧が上がります。夏と冬では降圧剤の必要性が変わってきます。夏は降圧剤が不要だった方が、冬には必要なことはよくあります。家で血圧を測ると季節による血圧変動が良くわかります。お若い方は血管が柔らかいので夏と冬の変動は比較的少ないのですが、ご年配の方は季節による血圧変動が多めになりますので注意が必要です。夏の間は熱中症にならないように積極的に塩分を摂取しますが、涼しくなってきたら塩分は控えめにする必要があります。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)