コロナと漢方 

コロナ治療ガイドラインで漢方が推奨され、入院日数と重症化率で漢方が優れることがデータとして示されています(2020/3/3China)。日本感染症学会に小川恵子先生の緊急投稿(2020/3/19)があり、国内の和漢としては、予防では補中益気湯、十全大補湯が推奨されています。補中益気湯は新見正則先生によりますとインフルエンザ予防に効果があり、発症を1/7に抑える観察結果が示されていますが、コロナへの効果についてはデータ待ちの状態です。感染した軽症者では、他のウィルスによる感冒同様に、葛根湯、麻黄湯、高齢者には麻黄附子細辛湯が推奨されています。全世界で感染者と死亡者の増加を認める状況で、中国と台湾では感染制御に成功している事を考えると、漢方薬は大きな威力を発揮していると推測されます。漢方は薬膳ですので、わずかに血圧が上がるほかに大きな副作用は少ないので、積極的な利用をお勧めします。