尿の色が黄色いと脱水です

よく水はどのくらい飲めばいいですかと聞かれます。巷では食事の他に2Lとか言いますが、数字で決められるものでもありません。食事を2000Kcalぐらい食べる方はそこに2Lぐらいの水分が入っています。ひと汗かくと500mlは水分が出ていきます。息から出ていく水分量は1日500ml近くになります。食事をすると糖、塩分、ミネラル、タンパクなどが血中の浸透圧を上げるので喉が渇いて水分を求めます。食事で飲むお茶や水がそれにあたります。

水分不足が最もよくわかるのは尿の色です。腎臓ではつくられる尿の元である原尿から水分を回収する量をコントロールすることで体液の量や体液の浸透圧を保ちます。体が脱水状態の場合は尿中に水分を排泄しないために、元尿から水分をできるだけ回収します。すると尿の色は黄色く、濃くなります。反対に体に水分が多い場合には薄い色の透明に近い尿の色になります。気を付けるのは、コーヒーやお酒など利尿効果のあるものを摂取したときは利尿効果によって尿は透明になりますが、体は脱水に向かって進んでいます。一般論として、尿の色が濃くて黄色い時は体の水分が足りていません。逆に尿の色が薄くて透明に近い時は水分が足りていると考えられます。もちろん喉が渇くときは脱水で、喉が渇かないときは水分が足りています。数字で考えるも悪くありませんが、体のセンサーは極めて正確ですので体のサインを大事にしましょう。