加湿は脱水を防ぎ感染を防ぐ

冬は乾燥します。乾燥した空気が肺に入ると不感蒸泄と言って、知らず知らずの間に水分が空気中に出ていきます。空気が乾燥しているときは1日500ml近い水分が出ていくようです。特に運動や会話などでは多くの水分が失われて行きますので水分補充が必要になります。加湿器で湿度を上げると不感蒸泄量が減りますので、体が乾燥していくのを防ぐことができます。 乾燥すると感染が起こりやすくなります。風邪、新型コロナ、インフルエンザなどのウィルスの感染は、咳や会話で飛び散る飛沫が周囲の方の気道や喉に飛び込むことで発生します。なぜこれらのウィルスが冬にはやるのでしょうか?ウィルスを含む飛沫は粒が大きいとすぐに床に落ちてしまいますが、乾燥していると飛沫の水分が奪われることにより飛沫が小さくなって遠くまで飛んでいくことで感染を起こしやすくなります。冬は室内を十分加湿することで周囲の方からの感染を防ぐことができます。喉が渇くと乾燥により免疫を保つ粘液が不足して感染に対するバリアが弱くなります。また温度の低いことがウィルスの感染を助長します。3度の温度上昇がウィルスの発育を1/200にします。マスクは飛沫防御が主な働きですが、鼻と口の温度を保ち、湿度を上げることでウィルスの発育を予防する意味を持っています。インフルエンザのはやっている冬の季節、再びマスクを習慣にして、室内は十分に加湿しましょう。