スマホは部屋を明るくして

再びブルーライトの話題です。ブルーライトは頭痛、肩こり、動悸、息切れ、胸痛、胸の締付けなど自律神経を介して起きる様々な症状の原因になります。カフェイン、塩分不足、睡眠不足などと並ぶ現代の健康被害の大きな原因の一つです。

子供の頃に「テレビは部屋を明るくして見ましょう」と言われましたね。部屋を暗くすると目の瞳孔が開きます。瞳孔が開くと紫外線やブルーライトが目の奥の網膜に刺さりやすくなります。夜寝る前に暗い部屋でスマホを見ていると、昼間明るい時に比べて瞳孔が開いていますからブルーライトの悪影響を受けやすいですね。ブルーライトカットの眼鏡やフィルムもありますが、まずはスマホやPCでは設定のコントロールでブルーライトの発生量を減らしましょう。設定はiphoneなら(設定-画面の明るさ-nightshift-常時ON-もっとも暖かい色)、windowsなら(設定-モニター-夜間モード-ブルーライトカット-例えば85%カット)の設定です。設定で照度を落とせば落とした分ブルーライトが減りますが、ブルーライトを直接減らした方が、画像視認と障害のバランスではより効果的と考えます。ブルーライトの発生を十分カットすることに加えて、周りを明るくして瞳孔を縮小させる事が必要です。映画館は周りを暗くしますが、画像による、より大きなインパクトを与えたいという事なのでしょうか。興奮するゲームでは交感神経が優位になって瞳孔が開きますのでこれもブルーライトの障害を促進します。

私事で恐縮ですが、最近夜に対向車のヘッドライトがまぶしくて辛い事をしばしば感じます。以前は電球やハロゲンだったヘッドライトがLEDに代わり、ブルーライトを強力に発生しているのが一つの原因でしょう。まあ年齢とともに目のメラニン色素が落ちて弱くなっていることもあるのかもしれません。個人的には偏光ガラスをサンバイザーにつけることもしますが、最近では車の室内灯をつけておくと対向車のまぶしさが減ることに気が付きました。おそらくは瞳孔が少し収縮してくれるのでしょう。安全面では課題が残るので夜の偏光ガラスとあわせてお勧めはしませんのでなさる方はown riskでお願いします。最近背の高い車がはやっていますね。自分にとっては対向車に直接ヘッドランプで照らされないようにして、まぶしさを避けるのが背の高い車を選ぶ大きな理由です。まあ車高の低い車は若いころに乗っといた方がよさそうですね。うまく制御されていない自動ハイビームや不必要に明るいフォグランプなども健康のために良くないので、当局で上手にコントロールしていただきたいです。名前を出して恐縮ですがダイハツウェイクなどヘッドライトがまぶしいので健康のためには勘弁してほしいですね。

ところで室内の電球はおおむねLEDに切り替わったかと思いますが、ブルーライトを減らしたい方は昼光色ではなく電球色を選んでください。

まとめ

ブルーライトはまずは設定で発光を減らして、周囲を明るくすることで瞳孔を縮小させて障害を防ぎましょう。スマホは部屋を明るくして。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)