採血結果の見方② 尿酸 腎臓

尿酸

UA尿酸は高いと尿酸の結晶が、関節や血管に沈殿して障害を起こします。痛風の発作で親指の付け根が腫れるのはこの尿酸の結晶が時々パチンとはじけて炎症を起こすためです。同じことが脳、心臓、腎臓、その他の血管の表面でも起こりますので動脈硬化による脳梗塞、心筋梗塞、透析の原因となることがあります。正常は7以下で、7以上が続くようなら投薬を検討する必要があります。尿酸を下げるには水をよく飲むこと、お酒を減らすこと、飲酒後に水分を十分とる事、利尿効果のあるコーヒーを減らす事、尿の色が黄色かったら水分を増やしてください。レバーをはじめとする内臓、だし、エビ、カニ、モツ、焼き鳥、ハラミ肉、ビールなどを控えましょう。

尿酸が低すぎるのも問題です。尿酸はプリン体の老廃物です。プリン体は細胞の核の成分です。またATPというエネルギーの乗り物もプリン体から作られています。プリン体不足は細胞の代謝に悪いのでお肌にも悪いし、エネルギー切れになると疲労の原因になりますね。プリン体は内臓に多く含まれます、レバーなどが苦手な方は、シラスや煮干しをとると小魚の内臓をとる事になりますので摂取してください。

腎臓

BUNとCrは体内のタンパクの老廃物を排泄した残りのレベルを見ています。高いということは腎臓の機能が下がっているということです。BUNだけ高い人は、脱水や消化管出血の可能性があります。CCrは元々は尿中のクレアチニンの量から計算する腎臓の有効ろ過量ですが、現在は採血の値から推定値が算出されます。100で生まれてきて、中年になると60ぐらいになって、30を割ると腎臓悪いですねと言われ、腎臓内科に紹介されます。8-10を割ると透析になります。腎臓を良くするには、まず水分を十分とることです。トイレで尿が黄色かったら脱水ですのでもっと水分を取りましょう。次に魚と野菜を食べましょう。良質な油であるオリーブオイルは腎臓に良いのでサラダなどにたっぷりかけてください。腎臓に良くないことは、タバコ、脱水の原因になるカフェイン、お酒、糖尿病、過剰な脂質、睡眠不足、自律神経を乱すブルーライトなどです。