採血結果の見方① 蛋白 肝臓 すい臓 糖尿病
アルブミン、蛋白について
アルブミン、蛋白は筋肉を支える重要な栄養です。原料が足りないと筋肉は痩せていきます、筋肉が痩せて運動不足になると骨がもろくなって、転んで骨折して寝たきりになるといけません。アルブミン、蛋白が足りない方は、しっかりたんぱく質をとりましょう。蛋白は魚、肉の赤み、魚肉ソーセージ、ちくわ、かまぼこ、はんぺん、チーズ、納豆、豆腐、牛乳、豆乳、プロテインドリンクなどを積極的に取りましょう。低たんぱくは、むくみの原因にもなりますのでご注意くださいね。
肝臓について
GPTやγGTPが高い方は、糖質、炭水化物、果物、アルコールを控えめにしてください。酵素が高いということは細胞の壊れ方が早くなっている事で負担がかかっていると考えてください。TBあるいはDBなどビリルビンが高い方は、体内の血液が壊れて出てくるヘモグロビンの代謝産物で脂肪吸収の消化液になるビリルビンの排泄がうまくいっていないということで、胆道という経路の閉塞やもっと上流の肝臓内の胆汁の流れの障害によってビリルビンがたまっており、これが5倍以上たまると黄疸という肌の黄色くなる状態になります。LDHは肝臓や血液から出ます。LDHだけ高い方は血栓や血流の乱れなどの可能性を考えましょう。
膵臓について
AMY、アミラーゼが高い方は、膵臓か唾液腺から出ますので、次にLipリパーゼを調べることをお勧めします。Lipも高ければ膵臓、そうでなければ唾液腺からでているということになります。Lipが高ければ膵臓に炎症や腫瘍でもあるといけませんので腹部エコーで確認します。
糖尿病
HbA1Cは1か月間の血糖値の平均が高いと高くなります。採血の朝に何を食べたから急に変わるものではありません。6.2を超えると糖尿病で、7を超えると薬を使うようになります。数値をどうとらえるかですが、糖尿病専門の先生によれば7なら微熱37度、8なら38度、9なら39度、10なら高熱40度ぐらいと思って、問題の大きさを考えてほしいとのことです。以前は糖尿病の薬で低血糖が大きな問題でしたが、SGLT2とDPP4という低血糖を起こしにくい薬が開発され、少し安心して治療できるようになりました。