つまずく、転ぶ
つまずく方は転倒のリスクがあります。階段やコンクリートで転ぶと傷つくだけでなく、頭を打ったり、骨折のリスクがあります。頭部の怪我や骨折をきっかけに寝たきりになる方もいらっしゃいます。つまずいたり転んだりするかたは自分の体を改善させる必要があると思って下さい。
自分が足を持ちあげたつもりでも、思ったより上がっていない事がつまずきと転倒の原因になります。足を持ち上げる筋肉を鍛えましょう。朝起きたら、天井を向いて寝たまま、ベッドで足を片方ずつ持ち上げて、10秒保ちましょう。右足が終わったら、今度は左足も10秒、次はまた右足、というように10回繰り返しましょう。10秒x20回ですから4分近くかかりますが、これによって足を持ち上げる大腿四頭筋という膝の上の筋肉が鍛えられます。余裕があればその右足を左側にねじって左足の左側のベッドにつけるようにストレッチしましょう、ついでに右側にねじります。左右に足を持っていくことで腰回りの筋肉も鍛えられます。立ち仕事、座り仕事の方は、足踏みをしてください、足をゆするのは、昔は貧乏ゆすりと言われましたが、現在は健康ゆすりと呼ばれていますね。
靴にも気を付けましょう、歩くのに適したクッション性の優れたウォーキングシューズやジョギングシューズを見つけて楽しくウォーキングしましょう。ある程度の年齢になったら走ることにこだわらないで、速足歩行をお勧めしています。走って膝に負担をかけると、時に膝の故障を来して数か月かかることもあります。ストックや杖の使用もよい方法です。ストックで少し補助すると足の負担が減りますし、なにより転びそうになった時に体を支えてくれます。つまずく方は階段では手すりを使いましょう。転倒する方は帽子をかぶりましょう。帽子は頭を守ってくれますから頭部の怪我が軽く済みます。血のさらさら薬を飲んでいる方は頭を打ったら頭のCTやMRI検査を受けて万が一頭に血種ができていない事を確認して、血のさらさら薬を休薬あるいは減量する必要があるか相談してくださいね。
温水プールが近所にある方は積極的に利用してください。泳がなくても水中ウォーキングは筋力がついて、膝に負担が少ないのでお勧めです。転倒時の骨折を防ぐには骨を丈夫にする必要があります。骨を丈夫にするには、シイタケを食べてビタミンDを摂取して、日光を浴びて、運動しましょう。心配な方は整形外科で骨がもろくなってないか、調べてもらいましょう。
まとめ つまずいたら、次は転倒のリスクがあると考えて自分の筋肉を鍛える事を考えましょう。筋力を鍛える事は骨を丈夫にすることにもつながります。転倒による頭の怪我や骨折を防ぎましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)

