心房細動と言われたら2
心房細動は2022に一度取り上げましたが、相変わらず心房細動で困っている方が多いので再び取り上げます。心房は心臓の上のお部屋でリズム取りをする社長である洞結節さんがいるお部屋です。この心房の筋肉が痛むと、期外収縮という不整脈が出るようになり、この電気のシグナルが心房をぐるぐる回ると社長さんの指令が通らなくなり、秘書さんたちのペチャクチャおしゃべりの指示でランダムに部長さんである房室結節以下に電気指令が動くのが心房細動です。
心房の筋肉の老化、変性は、血の巡りが悪くなる冠攣縮性狭心症、高血圧、動脈硬化、糖尿病、弁膜症、甲状腺ホルモン過剰、コレステロール、煙草、お酒、カフェイン、スポーツ心臓、働きすぎ、自律神経の失調によっておこり、遺伝が強く影響します。
心房細動になると3つの問題が起こります。1つめが脳梗塞です。心房には左心耳という洞(ほこら)があり、もともとは社長のリズムで心拍毎に収縮して中の血液が洗い流されましたが、心房細動になると心房がブルブル震えて洗い流しがなくなるとこの洞に血糊ができて、脳に飛んで脳梗塞になるリスクが約5倍に増えます。高齢の方は大体年1%の脳梗塞リスクがあるとして、これが年5%になると、10年で50%脳梗塞になると人生狂いますから、DOACという高い薬を飲んで年2%に落とします。2つ目は心機能が20%落ちて息切れの原因になります。3つ目は動悸の症状が出る人がいることです。
心房細動と言われたら原因を検索しましょう。レントゲン、心電図、採血、心エコー、運動負荷心電図、ホルター心電図をおこなって対策を考えましょう。原因のコントロールと生活の修正のうえで、脈拍のコントロール、心房細動を薬で治せるかを調べ、アブレーションと呼ばれるカテーテル治療で心房細動を治療するかを検討しましょう。
アブレーションで心房細動が治った方は、残っている問題点の治療を続けましょう。
油断すると再び新しい不整脈の巣ができて数年で心房細動が再発することがありますので節制しましょう。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)
