息切れ
息切れは肺の静脈の圧力が上がったときにおこります。走って息が切れるのは、体が普段の2-3倍の血液の流れを必要とする時に、メインポンプである左心室の手前の左心房と肺静脈に普段の2-3倍の血液をため込むせいです。溺れそうな感じ、まさに肺がおぼれそうになっているのです。
さて、運動を繰り返していると息が切れにくくなりますね、これは心臓の筋肉の収縮力などの向上によって、肺静脈の血液を何倍もため込まなくてもポンプが2-3倍の血液を流せるようになるからです。
ではいつもの坂がいつもと違って息が切れてしまったら?心臓の収縮力がおちてきたのかもしれませんね。もちろん年齢でも、運動不足でも起こります。でもその変化が心臓に原因がある時もあります。心臓の収縮力が落ちるのはどんな時?心臓を車のエンジンに見立てましょう。
- ガソリンと空気の取り込みがうまくいかない時です。心臓のガソリンは冠状動脈という心臓に栄養を送る管から来る血液と酸素ですので、冠状動脈が狭くなると、車のキャブレターあるいは燃料噴射がうまくいかなくなるのと同じようにエンジンの性能が落ちてしまいます。これが狭心症に代表される虚血性心疾患です。
- タイヤが雪道のように空回りしたり、パンクしたりする時です。心臓は伸び縮みするポンプですが、血液を送る方向は決められません。心臓にある一方通行のドアである弁が流れる方向を決めています。このドアが壊れると行ったり来たりで空回りしたり、ドアが狭くなると流れにくくなってしまいます。これが弁膜症です。
- エンジンそのものが焼き付いてしまうこともあります。6気筒のエンジンが2気筒焼け付いて4気筒になってしまうようなことも起こります。例えば高血圧、これをほっておくと心臓の筋肉はくたびれてしまいます。頻拍、お酒、ウィルス、遺伝やいろいろな原因で心臓の筋肉が痛むこと、これが心筋症です。
さて原因はいろいろですが症状は同じ、息切れになりますので、これを調べて取り除ける原因を取り除く、それが我々循環器を治療する医師の役目です。息切れ、年のせいとは限りません。遠慮なくご相談ください。息切れが無くなったら、人生変わりますよ。
胸痛
痛みは神経が感じます。刺したり、切ったり危険を知らせる信号です。痛みが無かったら命に係わるまでわからないのかもしれませんね。帯状疱疹の後遺症のように神経そのものの障害で起きる痛みもありますし、痛い痛いと気に病むことでもっと痛くなることもありますね。
心臓の痛みは、心臓の筋肉が壊疽を起こしそうになる時に発する危険信号です。胸がきゅっと痛くなったことありますよね。最近は無いかもしれませんね。若いころのほうが神経も敏感ですから、脈の乱れ、ストレスによる心臓の血の巡りの悪さ、電車に駆け込むときに感じる喉から胸に感じる圧迫感、感じやすかったかもしれません。さて、そんな痛みを感じるようになったら要注意ですね。
でも一番多い胸の痛みは肋骨の骨膜、肋間の筋肉や神経から来るもので、よく肋間神経痛ですねと言われてしまいます。特徴は指で指せるワンポイントの痛みであることです。人間の体表には痛みを感じる痛点が皮膚に分布していてかなり正確に、障害を受けた場所を知らせてくれます。肋間神経痛でもそうです。
でも心臓の痛みはげんこつか、手のひらで、ここら辺が痛いんです、となります。そして、その痛みが運動、坂、階段、食後など心臓の筋肉に負担がかかる時におきるものは要注意です。今までに感じたことのない手のひらサイズの痛みが坂で起きたら、もちろんじっとしているときでもすぐに相談してくださいね。心臓は30分までは血の巡りが止まってもまあ大丈夫ですが、それ以上は壊疽を起こします。指をゴムひもで縛ったら紫色になりますよね、30分縛ると壊疽が始まります。壊疽すると元に戻りません。大至急でご相談くださいね。ニトロ1粒で救われることもありますから。
気を付けないといけないのは、糖尿病や年齢や個人差で胸痛は感じない事も3人に1人あるということです。ちょっと具合が悪い、風邪かなという症状の中に心筋梗塞が隠れていることがあります。そのような方は、胸痛でなく、息切れが最初の症状になりますが、病気としては進んだ状態となります。
締め付け感
走ると胸の奥が苦しくなることは皆様が感じることかと思います。心臓への負荷が強くなると息切れしたり、胸が痛くなるほかに、締め付けられる感じのすることがあります。心臓が原因の場合はのどからおなか、肩まで締め付け感や痛みが出ることを知っておいてください。運動、精神的ストレス、不整脈による頻拍で心臓は虚血に陥ります。どんな時になるのかを教えてください。運動時の締め付け感は労作性狭心症、ストレスがかかったとき、明け方や安静時の締め付け感は冠攣縮型狭心症の可能性があります。
症状が出ているときにクリニックにかかれば心電図で診断がつきますが、何らかの負荷で起きる時は安静時の心電図では病気がつかまりません。スポーツジムにルームランナーのようなベルトコンベアがありますよね、これがトレッドミルです。段階的にスピードと傾斜を増やすことで、負荷をかけた時の心電図の変化を調べることができます。一見何ともない方が、この機械のおかげで狭心症を発見されて、倒れることを予防できたことは何度もあることです。ちょっとでも変だと思ったら遠慮なく乗ってみてくださいね。
冠攣縮にはニトロの舌下を試してみるのも効果があります。怪しいときはニトロをお持ちいただきますので、積極的になめてみてください。たいしたことなかったのでなめなかった、とおっしゃる方は多いのですが、それでは情報がありません。ニトロをなめて30秒から5分、胸の痛みがスーッとひいたら結構疑わしいですね。薬が効くことが多いですが、精密検査の上カテーテル検査まで行くこともありますね。
動悸
動悸とは胸の中で何かが躍るような感じです。ドキドキするというのがわかりやすいですね。ビー玉が心臓の中を通るかんじだったり、多少の痛みを伴ったりします。
緊張するとドキドキしますが、これはどういうことでしょうか?緊張すると心臓頑張れのホルモンであるアドレナリンが副腎という場所から分泌されます。血流にのってアドレナリンが心臓に届くと、心臓の脈の数は増えて、心臓の収縮能力が上がり、血圧も上がります。血管が締まって、手足が冷たくなることもありますね。
もう一つ、交感神経という頑張る方の自律神経が興奮すると、脈が増えます。また不整脈も出やすくなります。この交感神経は自分ではなかなか制御できない原始的な部分です。我々が進化する前にミミズさん(?)だったころから体の中にあった神経のパーツです。スピーチするとき、大事な人の前、車の運転、いろんなときに交感神経は勝手に興奮して、持ち主である我々に自分は緊張してるんだな、ということを教えてくれます。この交感神経が心臓に伝わる部分をブロックする薬を我々は持っています。ずっとドキドキしているとしんぞうは疲れてしまいます。60-80回/分が理想的です。より脈が速くて、高血圧、心不全、不整脈を持っているときはβ(ベータ)遮断薬というお薬が提案されることが多いですね。
心臓の能力が低いと、体の必要とする血流の量が得られないので、心臓に頑張ってもらうためにアドレナリンや交感神経興奮によって、鞭うたれた心臓が頑張ることになります。これを我々は動悸として感じます。動悸と一言でいいますが、その陰には不整脈、心不全、狭心症、運動不足、ストレス、緊張、ミネラルのアンバランス、脱水、貧血、自律神経失調などが紛れています。
売薬の救心も効くことがありますが、一度調べてみてはいかがでしょうか?小さな心電図を1日つけて、起きているとき、寝ているとき、働いているとき、階段を上っているとき、いろいろな条件のどこで動悸を感じて、心臓の脈拍上昇や不整脈が起きているかを調べることができますよ。
脈の異常
脈が飛ぶ、脈が欠ける。手首を触るとわかることがありますね。トントントン…トン、と抜けていると感じるのですが、これは心臓がさぼっているのでしょうか?最近はご家庭の血圧計が普及して、計測時に脈のマークが出て、脈拍以上を知らされることもありますね。原因のいくつかをお知らせします。
- 心収縮が落ちる場合:心臓の指揮者あるいは社長さんは洞結節と言って、右心房の上のほうにいます。この社長さんが「今だよ」と指令を発して心房が収縮し、その指令を房室結節という工場長さんが「ほいきた」と社員に指令を流して心室が収縮します。
これで「ドッキン、ドッキン」となります。「ドッ」が心房、「キン」が心室ですね。さて工場長が時々連絡ミスをすると「ドッキンドッ、ドッキン」と「キン」が1ケ抜けて、メインポンプの心室がお休みすると脈はできません。ここで心拍の落ちに気が付きます。 - 心収縮が時々速すぎてしまう時:心臓の指揮者の陰に副指揮者、あるいは副社長さんが待機していますが、せっかちな副社長さんは社長さんを追い越して「ドッキン、ドキドキ、ドッキン」となることがあります。脈が速くなるだろうと思いますが、実際には心臓が血液で満たされずに小さいままで早く収縮しても空打ちになって脈は出ません。そうすると脈が欠けることになります。
- 心房細動のとき:心臓の指揮者あるいは社長さんである洞結節の周りの秘書さんである心房筋は元々整然と指令を流すのが仕事ですが、秘書さんである心房筋が自分からペチャクチャ騒いでしまう心房細動になると、社長さんの指令である「今だよ」が工場長である房室結節に聞こえなくなってしまいます。工場長の房室結節は秘書のペチャクチャに適当に反応して工場に指令を送ります。すると「ペチャクチャキン、ペチャキン、ペチキン、ペチャクチャペチャクチャキン」のように、間がばらばらになります。これも心収縮の間が空いたり、心収縮の間隔が速すぎたりすると脈が落ちます。脈が落ちる、脈が乱れるといっても色々な原因があり、必要な治療もそれぞれ異なります。クリニックの心電計で見つからないときは、24時間心電計、あるいは脈が乱れた時だけ測る携帯心電計、をご自宅にお持ちいただいて調べることができます。
心雑音
音は空気の振動ですね。声は喉の声門を通る時の振動、笛が鳴るのも同じですね。血液も狭いところを通る時に振動して音を立てます。これが心雑音です。心臓には4つのドアがあります。心臓の部屋は筋肉のポンプで膨らんだり縮んだりするだけで、方向は一方通行のドアである弁が決めています。少し昔の手動の灯油ポンプ、シュポシュポと赤いポンプを押すときにパカパカ開閉していた物を覚えてますか?
あれが弁です。心臓では動脈硬化、遺伝、リウマチ熱などで弁の開きが悪くなると、狭いところで血流が音を立てて、聴診器で聞こえるようになります。耳をあてて聞こえたら相当強い音ですね。この振動と音を発生するときに全身の血の巡りに必要な心臓の血流エネルギーが取られてしまいます。これが弁膜症といわれる病気です。聴診をより精度を高くすると心臓超音波検査となります。心雑音の原因になっている弁膜などの異常をかなり正確にとらえることができます。
失神、めまい
立ち眩みはいろんなときにおこりますよね。立ち上がる時くらくらっとするのは起立性低血圧で、血管の緊張が体についていけずに血圧が下がって、脳の血の巡りが悪くなってしまうためにおこります。朝のまず食わずで電車に駆け込むとくらくらっと、これも脱水による血流の低下があるのに筋肉に血流がとられて脳血流が下がるためですね。脳に行く血管が動脈硬化で狭くなった時も脳血流が低下します。耳の奥のバランスセンサーの血の巡りが悪くなってもめまい立ち眩みになりますね。耳の奥のセンサーそのものの問題があると振り返ったときに目が回る、これは頭位変換性眼振ですね。
若いときは無理がききますね、激しい運動、頑張っても、飲まず食わずでもへっちゃら。これは心臓の対応能力が高い為です。普段毎分4Lの血液を送っていますが15Lぐらいまで増やす能力が備わっています。でも心臓が弱るとこの対応能力が落ちてきます。無理が効かない、ということです。周りの方と一緒に階段を上るとき、自治会の芝刈りの時など、マイペースでない瞬間にスーッと気の引くような感じ、手が冷たくなって気が遠くなりそう。これは立ち眩み。もう少しひどくなるとめまいが来たり、黒内障と呼ばれる目の前が真っ暗になることがあったり、手足が動かせなくなってしまったり、はっと気が付くと倒れてしまったり。若い時は深酒や長距離走でもしないと感じないことが、だんだんちょっとしたことで起こるようになってきます。脳の血流の低下は、年のせい?心臓に問題があるのかもしれません。
小学校で朝礼をやっていると毎回誰かは気分が悪くなってましたね。これは起立性調節障害(OD症: orthostatic disregulation)と呼ばれる自律神経の失調です。ストレスに弱い思春期によく起こります。お酒でもなりますね。でもご年齢が行くと、今度は心臓の対応能力の低下、弁膜症、心筋の肥厚、利尿剤による脱水、降圧薬による血管拡張、心拍反応低下や一過性低血圧によってもおこってきますので、ご相談ください。
高血圧
半分以上の方が生涯のうちに高血圧を経験します。診療情報の高血圧にも記載がありますので詳しくはそちらをご覧いただきますが、健診で指摘された高血圧を放置すると心臓、血管、臓器が老化します。特に心臓は血圧に向かって血液を送り続けるのでその老化の違いは明らかです。肩こり、息切れなど症状が出る方は治療が早まるのでまだ運がいいのですが、症状の出ない方は、はっと気づくと心不全、大動脈解離、透析になってしまいます。
1950年代に高血圧を治療する概念がなかった時には高血圧で半分の方が命を落としました。中等度の高血圧の方は5年間で6割が命を落とし、治療した方はそのうち4割の方が救われました。
症状が出てから、どうせそのうち薬飲むから先延ばし、絶対やめてください。最初の症状が突然死、大動脈解離、クモ膜下出血だと取り返しがつきません。約10%の方はアルドステロンというホルモンが多く、高血圧の進行よりも腎障害の進行が速いこともわかってきました。血圧高いですね、と言われた方は、すぐにいらしてください。仕事で忙しい?そんなあなたのために日曜も診察しています。忙しくて行けないからは言い訳になりません。生命保険に入る前に血圧を管理してください。絶対お得です。ところでテレビでは130は血圧高めと言われますが、アメリカ心臓病学会は120/80以下を推奨していますので甘く見ないようにお願いします。
心電図異常
健診で異常を指摘されることは多いですね。良く起きるのは、タバコを吸う人が完全右脚ブロック、家系的に不整脈持ちの方が期外収縮、6%の方は心房細動という脳梗塞を高率に引き起こす不整脈、を指摘されます。心肥大が指摘されて将来の心不全に備えなければならないこともありますね。心電図、レントゲン写真で決着がつくこともありますし、心臓超音波検査、あるいは24時間心電図や携帯心電計をお持ちいただくこともあります。大事なのは、ほっといていいのか、検査したほうがいいのか、治療したほうがいいのかを見極めることです。先送りせずにいらしてくださいね。
歩行時の足の痛み
歩いて痛いのは整形外科、そう決めていませんか?痛みを感じるのは神経です。神経を取り囲む環境で神経は痛みを出します。筋肉の血の巡りが悪いと、歩いたときに、ももやふくらはぎが痛くなります。しばらくじっとしていると治ってまた歩けるのは、筋肉を使わなければ血の巡りが悪くてもゆっくり血が巡って大丈夫になります。これを間欠性跛行といって足の動脈硬化に典型的な症状です。他にもいろいろな原因で足の痛みは出ます。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、なんだ全部整形外科じゃない?と思いますよね、でも手術で治せる足の痛みはごく一部です。
手術するほどではない、手術ができない、ではどうすればいいのでしょうか?神経を取り巻く環境を変えるのです。太極拳やヨガのような運動、マッサージ、針、温めること、炭酸浴(バスクリン®ですね)、NSAIDと呼ばれる鎮痛薬(ロキソニン®のような)、少し麻薬のような痛み止め(トラムセット®)、痛い痛いと思っているせいで心が痛くなってしまう方の痛み止め(サインバルタ®)、神経そのものの障害の治療薬(タリージェ®など)、血の巡りを良くする薬(プレタール®など)、漢方薬(葛根湯®など)、魚油(EPA)、いろいろな方法を試してみましょう。解決法が見つかれば人生変わりますよね。
ところで動脈の狭窄、閉塞(閉塞性動脈硬化症、慢性動脈閉塞)によって起きている痛みは、カテーテル治療で劇的に改善する事が多いです。まずは、手足の脈波を測って血管の詰まり具合(ABI)と動脈硬化の進み具合(PWV)を調べるところから始めましょう。また、立ち仕事で足がかゆくなったり、だるくなったり、痛くなったりする方は、静脈のよどみを超音波でチェックしましょうね。
静脈瘤
動脈は心臓の力で血液が巡っていきますが、静脈は筋肉の力で血液がくみ上げられて、途中にあるドアのような弁で逆流しないように心臓に戻っていきます。立ち仕事や出産などで静脈に負担がかかりドアである弁が壊れると、血液がよどんで静脈が太く、長く、蛇行してしまいます。
最初は美容上の問題ですが、そのうち血のよどみでかゆみがでて、かいているうちに皮膚炎、潰瘍になってしまうとなかなか治りません。夕方になると足がダル重になるのは人間が立ってしまったから、弁が壊れると約1m分の圧力(76mmHg!)が足の血管にかかって、進行していきます。
これを食い止めるのが弾性ストッキングです。テレビで宣伝していますね。購入するにあたって大事なのは足首とひざ下10cmふくらはぎの太さを巻き尺で測って、箱に書いてあるサイズに合わせることです。圧力もhPa(ヘクトパスカル、cm水柱、水の高さ分の圧力と同じ)で表示されていて10が初級、20が中級、30が上級です。
無理せず初級から中級で始めてくださいね。立つときにはいて、うちに帰ったら脱ぐ、で結構です。じっと立っているのがよどみに悪いので、貧乏ゆすりをしてくださいね。ストッキングで良くならない、あるいはストッキングが嫌いな方は、レーザーで焼いたり、薬で固めたりできますのでご紹介します。ところで万が一出血したら横になって足を上げれば止まります。静脈圧は重力ですから。
足のむくみ
腎臓?心臓?心配なさる方が多いのですが、最も多いのは運動不足です。足を動かさないでテレビばかり見てると、静脈とリンパがよどんで、足がむくみっぱなしになります。まずは足の屈伸運動で、静脈とリンパのよどみをきれいにしてくださいね。そして静脈瘤と同じように弾性ストッキングをはいて運動して、立ってしまった人間の弱点を補いましょうね。犬や猫の静脈瘤はあまり聞いたことないですよね、心臓と足が近いからでしょう。運動嫌いの方には電気屋さんで空気マッサージ(レッグリフレ®)も売ってますよね。三浦雄一郎が宣伝しているシックスパッド®はどうなんだろうな?と思っています。使った方いらしたら、教えてくださいね。
足のむくみは心不全の兆候としては右心不全のサインとなります。右心室の手前のよどみで、肝臓の腫った痛み、足の浮腫、腹水、首の静脈の張り、胸水などが起こってきます。一方左心室の手前にあるのは肺なので、息切れ、咳、心臓喘息、肺水腫などが症状となります。腎臓がかなり悪くなると足のむくみが出ます。臓器の障害は採血で調べましょう。他には下腹部の放射線治療、リンパ管炎、静脈血栓などでむくみの出る方がいらっしゃいます。形成外科でリンパ管を静脈につないだらゾウさんのようなあしが、ほっそりすることもあります。薬で体の塩分と水分を外に出すとむくみが取れます。患者さんは相当お喜びですが、再発もありますのでお気を付けください。ちょっとむくみが残ってる方が水分の予備があるということで、むくみが無くて脱水になるより安全な時もあります。ご相談くださいね。
腹部のドキドキ
腹部拍動性腫瘤という表現があります。おなかの大動脈は骨に囲まれていませんので、膨れたり、蛇行したり、大動脈に接する腫れものがあるとドキドキすることがあります。これは素人判断は危険ですので、我々に触らせてください。怪しい時は超音波検査で調べると原因はすぐにわかります。高血圧、タバコ、体質で大動脈が太くなることがあります。腹部大動脈は3cmを超えると腹部大動脈瘤と呼ばれ、4cmを超えると破裂のリスクがあります。厳格な降圧が必要で、拡大傾向があるとカテーテルあるいは開腹で人工血管に取り替えます。
肥満
「以前と同じように食べているのに太るんですよ」、たいていの方はそうおっしゃいます。何故でしょう?体の代謝は年齢とともに落ちていきます。若いころは体が勝手に燃やしてくれるので、食べても食べても太れなかったんですね。代謝が落ちると、必要な熱量、エネルギー量、あるいはカロリーが減りますので、同じだけ食べていたら余った分がついていくことになりますね。要するに車で言うなら、年と共に燃費が良くなってしまったんです。大型車から小型ハイブリッド車に乗り換えたのに、同じだけガソリン入れたら、あふれちゃいますよね。まずは食べる量を減らしましょう。
何を減らしましょうか?そこが問題です。カロリー計算だけではないようです。例えばゆで卵は入っているカロリーより、消化に必要なカロリーが多いそうですね。砂糖はカロリー以上に特別な働きをします。インスリンを分泌させることによって細胞に糖を取り込ませるシグナルでもあるので、カロリー以上に問題です。もちろん血中の高血糖は血管や臓器の障害を引き起こしていきます。
お酒はどうでしょう?よくチューハイには日本酒と違って砂糖が入ってないから太らないなどと言いながら飲んじゃう方もいらっしゃいますが、本当にそうでしょうか?アルコールの原料は糖そのものです。分子式は糖のちょうど半分、原料がコメ、麦、芋、すなわち糖質そのものです。アルコール燃えますよね、熱量だから。300mlのチューハイ、アルコール10%なら30gのアルコール、すなわち30gの糖が入っているのと同じです。
またアルコールは肝臓や腹腔内脂肪で細胞に取り込まれて脂質に合成されますので、とっても太りやすいですね。摂取した油分が胆汁で吸収できる形になって体内に吸収されて体内の脂肪に合成されるより、ずっと単純に体内脂肪となります。チューハイ3杯で体重90g増えるという計算です。ところで果物って健康によさそうですよね、本当にそうでしょうか?果糖こそ最も太る原料の一つなのです。
野菜はいいけど果物はお気を付けください。食後の〆、食後のデザート、これも摂取したカロリーをこれでもかと高血糖に持ち込んで細胞内に取り込ませる強いシグナルですのでご注意ください。白米は稲の種からビタミンB等を含む胚を取り去ったもので、燃やす燃料だけにして、ビタミンなどは他で摂取しないといけません。
玄米はバランス良いですね、五穀米も多分いいでしょう、卵の黄身だけ納豆に混ぜる方いらっしゃいますね、これは白米と同じで、黄身の脂肪という燃料だけにして、白身という蛋白を除去したバランスの悪い状態です。どうせなら卵全部を納豆に混ぜてくださいね。
バランスの良い食事で効率的に燃やす、腸内細菌を整えて不要なカロリーを食べてもらう、など食の選択は大事ですね。でももちろん大事なのは運動です。運動で燃やす、そして筋肉を修復するのに多くのエネルギーを必要として、また筋肉が砂糖を食べてくれます。ジムで機械は何㌍消費と表示しますが、そのカロリーから計算されるよりずっと多く減量できます。糖質ダイエットも最初はいいようですが、長期成績は必ずしも良くないようですのでご注意ください。
栄養も運動もバランスを大事にしていきましょう。もしあなたが糖尿病ならSGLT2という薬を使うことで1日50gの糖を尿中に排泄するそうですので、うまく利用すれば2kgぐらいは痩せられそうですね。これを聞いて「その分甘いものが余計に食べられる」と思ったあなたは、まだまだ糖への欲求との闘いが必要なようですね。糖という脳に幸せを感じさせるご褒美を求めて、狩りをして、米を作って、種を守り続けてきたわけですが、飽食の時代になってその本能が寿命を短くするのは皮肉ですね。さあ理性で本能に立ち向かいましょう。
高脂血症
高脂血症と言われると、ああ、油を控えればいいんだな、と思いがちですが、必ずしもそうではありません。高脂血症には高コレステロール、高LDL(悪玉コレステロール)、低HDL(善玉コレステロール)、高TG(中性脂肪)が含まれています。善玉悪玉は運動、体質が大きく影響して、中性脂肪は飲酒が影響する場合が多いですね。特に注意を要するのは家族性、つまり強い遺伝要素を持つ場合で下瞼に黄色腫と呼ばれるたまりができたり、太いアキレス腱がポイントです。
高脂血症は血液ドロドロやサラサラに影響して、また血管の壁に取り付いて動脈硬化の原因になります。失明、脳梗塞、麻痺、心筋梗塞、透析、足の壊疽の原因になっていきますので生活習慣の改善と薬物治療が必要です。範囲が広すぎますのでキーワードを示させていただきます。運動、食事のバランス、お菓子とお酒は本来不要、果物に注意、糖とアルコールの依存性、飲むなら赤ワイン1杯、10%のチューハイ300mlに30gのアルコールという薬物、アルコールは糖を2つに割ったもの、アルコールの分解産物アルデヒドは消毒薬に使われ発がん性を持つ、魚介類がいい、赤身肉では太らない、黄身より白身、ごはんより玄米、白米だけだと脚気、全粒粉、ビタミン、腸内細菌、発酵食品、カマンベールチーズ、納豆、ヨーグルト、運動、ω3脂肪酸、オリーブオイル、イワシ、えごま油、など健康と高脂血症に関連する食品や行動はキリがありませんがいろいろ挑戦してみましょう。サプリにお金をかけろと言ってるのではないですよ、念のため。
高血糖・HbA1Cが高い
HbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)は血液中で酸素を運ぶ血色素ヘモグロビンに砂糖が結合した割合を%で示します。約1か月の血糖値を反映しますので、食後に測ったから高かったという言い訳は通用しません。一方血糖値は食前後で変動します。四捨五入では、HbA1Cは6以下OKです。糖尿病専門の先生には、HbA1Cが7なら37℃の微熱、8なら38℃、9なら39℃と思いなさい、とわかりやすく教えていただきました。一方血糖は空腹時に大体80-100mg/dlで、110以上が高血糖で、食後2時間では140以上が食後高血糖です。一方低血糖は70以下です。
高血糖、あるいはHbA1Cが高いということは、血管が傷んで、免疫力が低下して、全身のあらゆる臓器の障害が起きることです。目が見えなくなる、認知症になる、心筋梗塞や脳梗塞になる、腎臓が悪くなって透析になる、神経障害が起きる、足が壊疽する、肺炎や癌にかかりやすくなるなど恐ろしい事が起きます。健康を目指すならHbA1Cは6以下、合併症を防ぐにはせめて7以下を目指しましょう。
まずは体重を落とすことです。糖尿病の5%の方はインスリンの治療が必要になりますが、残りの95%の方は減量、運動、食事療法、禁酒などの生活習慣改善、内服治療でほとんどの方は目標レベルまで到達します。高血糖、HbA1Cが高いと言われた方は先送りしてはいけません。失明、透析、脳梗塞、心筋梗塞は治療できますが完全に後戻りできないことがほとんどです。そして障害を感じる神経が麻痺してしまうので、大きな問題になるまで自分ではわかりません。何ともないは、糖尿病では大丈夫を意味しません。早期の癌が無症状なのと似ていますね、いったん症状が出ると進行癌で手遅れ、糖尿病は無症状のうちに見つけなければいけません、また先送りしてもいけません。
腎機能・透析が心配
高熱が出た時に飲まず食わずで解熱剤を乱用すると急性腎不全になってしまいます。腎臓と尿路は川に似ています。水が流れることが大事で、夏の水無川ではいけません。腎臓は血管の集まりですので血管が痛むと機能が落ちます。喫煙、糖尿病、高血圧、痛風などの生活習慣で血管が痛むことが腎機能に悪影響します。その他リウマチ熱、尿路結石なども原因になりますね。
腎機能は昔から悪いと言われているから大丈夫、そうでしょうか?採血で腎障害と言われたら、腎臓は100点満点で60点以下ですね、8-10点になると透析です。今までなぜ減点されてしまったのでしょう?これ以上減点されないためには何ができるのでしょう?例えばアルドステロンという、塩分と水分を体にためようとするホルモンがあります。
かつてはまれな病気と思われていましたが、日本内分泌学会の報告などでは高血圧の約10%がこのホルモンの過剰により起こっており、一般的な高血圧に比べてずっと早く腎障害を来す事がわかりました。これを調べるには15-30分の安静後の採血が必要ですが、高血圧の方は1度は測ってみる価値がありますね。
次に糖尿病の方の薬の選択ですがSGLT2というグループの薬が腎臓の機能を保って透析を先送りするのに役立つ事がわかってきました。腎障害のある糖尿病の方は血糖とHbA1Cを下げるだけでなく薬の選択にも注意が必要ですね。尿酸、タバコ、飲酒、肥満など多くの因子がありますのでキリがありませんが、とりあえず喉が乾いたら必ず水分を取る事と、尿の色を見て濃かったら脱水ということだけはおぼえていてください。
やめられないタバコ
患者さんにとって、タバコは百害あって一利なしです。肺がん2倍だけではありません。癌、認知症、心筋梗塞、脳卒中が2倍、寝たきりになるのが7年早く訪れます。タバコはアルコールやギャンブルと並んで残念な嗜好品のもたらす中毒です。診療情報にも書きましたが、国は税収と年金不足のためにこれを禁止することができません。自分でやめないといけないのです。ニコチンと習慣、そのうちニコチンについては飲み薬で代用できますので、3か月かけて心の依存を断ち切ってください。
熱
熱は風邪のウィルスが出すと思ってませんか?いえ、ウィルスや細菌をやっつけるために体がわざと熱を出しているのです。フランスの免疫の先生によると、平熱が39℃になるとvirusの発育速度は1/200になるそうです。自分もつらいけど、ウィルスはもっとつらいんですね。寒気がしたら寒気が無くなるまで温めて、脳がウィルスをやっつけるのに必要と判断した体温まで上げてあげる。これが風邪を治す基本です。
葛根湯という漢方はショウガが入ってますが、少し体温を上げて免疫を上げて風邪の引き始めを乗り越えるんですね。でもいつまでも熱が出てるとつらいですよね、そこで我々は鎮痛解熱剤を頂くわけです。注意は脱水にならないことです。解熱剤は腎臓の血流を低下させる副作用がありますので、十分な水分補給の上で服用してくださいね。
咳・止まらない咳
咳は気管や気管支の障害物を取り除く反応ですね。お年寄りが誤嚥性肺炎で命にかかわるのはこの反射が低下するためです。肺炎で肺にたまった細菌や分泌物をそのままにしておいたら肺の機能は無くなります。でも気管支の粘膜が炎症を起こしているときに不必要に咳が出続けると粘膜が再生できなくなってしまいます。やけどでただれた皮膚をこすったら治らないイメージですね。そこで過剰な咳には咳止めを出します。
咳止めは反射を落とすので、便秘や眠気の副作用に注意が必要ですね、車の運転の時は控え目にするとか配慮してください。空咳がなかなか取れないときは気管支の攣縮が関与しているときがありますね、咳喘息って聞いたことありますか?小さいころ気管支喘息と言われたかた、アトピーの方、花粉症をお持ちの方は疑いましょう。お肌に貼る気管支拡張薬が効くときが多いですね。それでも足りないときは吸入薬を用いる時もあります。
心臓喘息って聞いたことありますか?心臓が具合が悪くて、肺の静脈の圧力が上がると気管支の浮腫が起きて咳が出ますね。胃酸がこみ上げる逆流性食道炎で咳が出てしまう時がありますね、副交感神経という咳をつかさどる神経が興奮するようです。長引く咳には胃酸のブロックも試す価値がありますね。最近百日咳が流行ってます。百日待たずに1週間以上続いたら疑うのがいいと思います。痰の色が白いので感染を見抜くのが難しいのですが、幸い採血でわかります。他にはクラミジア、マイコプラズマ、アデノウィルスも咳が続くことが多いですね。
鼻水
風邪、アレルギー性鼻炎のよくある症状ですね。風邪薬の眠くなる成分はヒスタミンというかゆみや鼻水を起こすアレルギーの物質をブロックするときに一緒に脳の目覚ましをブロックしてしまうんですね。よく眠ると風邪が治るので合目的なのですが、鼻水を止めながら働いたり勉強したりしなければならない我々は困りますね。そこで脳のヒスタミン受容体には効きにくいのが最近の花粉症の抗アレルギー薬ですね。飲み薬が苦手あるいは効果が不足な方は、点鼻など局所に使うお薬もありますね。最近のよく効く抗アレルギー薬は心臓をドキドキさせる成分が入ってることがありますので注意しましょうね。
痰
痰を飲んでしまうので色がわからない、という方は残念ながら多いです。風邪をひいたときに鼻が黄色くなったり、痰が緑になったりするのは、風邪がこじれだしてるサインですね。ウィルスは色が無いので、色がつくと細菌感染が混じってきたということになります。ウィルスで荒らされた粘膜は細菌にとって住みつきやすい場所なんですね。風邪に抗生剤(抗菌剤)は効かない!と声を大にしておっしゃるかたも多いですが、正確には、ウィルスに抗生剤は効かないです。患者さんにとっては細菌感染もこじれた風邪ですよね。さて色が細菌感染のサインですので色が無い風邪の引き初めには抗生剤は不要です。こじれた方で効果がありそうな場合、細菌性気管支炎、細菌性扁桃炎、リンパ節の腫脹に抗生剤が効果のある場合が多いですね。痰が切れない方には痰切り、痰をサラサラにする表面活性剤の薬をお出しします。白い痰でも注意を要するのは咳の欄で申し上げた百日咳、マイコプラズマ、クラミジアなどですね。
のどの痛み
風邪の症状の一つです。飲み込むと左右差がある痛みが出る時は扁桃腺の炎症かもしれませんね。鏡にのどを映してみましょう、赤くなってますか?普段からのどを見る癖をつけておくと、体に異常があったときに風邪のウィルスの関与があるかわかりやすいですね。節々が痛くなったり、血圧が上がったり、のどを見ると赤いことは多いですよね。風邪はあくまで自覚症状なので、自分ではわからないことは多いです。
血痰
ティッシュに血が付くと嫌ですね。結核?肺がん?肺炎?いろいろ心配になりますね。鮮やかな赤は出血で、ティッシュにちょっとつくものは鼻血や喉の炎症からの出血が多いですね。1枚のティッシュで収まらないと喀血という表現がふさわしいでしょうか、気管支拡張症や肺気腫で小さな血管が切れると結構出ますね。吐いた時に血が出るなら、食道や胃といった消化管出血の吐血も考えないといけませんね。
タールのような黒い吐血は胃酸で血液が黒くなっています。肺がんでは赤というより汚く黒っぽい痰が多いようですが自己判断は禁物です。重症の心不全ではピンク色の泡沫状と言われる痰が出て体を起こさないと苦しくて休めません。これは肺水腫という状態です。肺結核、肺炎、肺にできたカビのおできなどからも喀血はおきますのでご注意を。心臓の病気などで血をサラサラにする薬を飲んでいる方は血痰が出やすいので教えてくださいね。
リンパの腫れ
風邪の症状やのどの痛み、耳垂れなどに伴って首の周りにぐりぐりが腫れてくると、頸部リンパ節の腫れと、耳下腺や唾液腺の腫れを考える必要がありますね。ウィルスや細菌の感染に伴うものが多いようです。伝染性単核球症という病気は別名キス病と言われ若い方に多いですが、風邪の症状に加えて首周りのリンパがゴロゴロ腫れます。サルコイドーシスという病気も怖いですね。悪性(転移や血液由来)の場合もありますので早めに受診してください。
腹痛
冬場には胃腸が好きなウィルスによっておきる胃腸炎が多いでしょうか、おなかの風邪ですね。のどを見ると真っ赤、腸の音が亢進、胃(上腹部)も痛いし、下っ腹もしくしく、お通じもゆるかったり、水様便が止まらない。ウィルスに効く薬はインフルエンザ以外は通常使いませんので、整腸剤、胃薬と頓服の下痢止めを持って帰りますが、下痢を止めるとウィルスや細菌がよどんで治りが遅くなることもあるので注意してください。
常温のスポーツドリンクを飲んで脱水に注意してください。フラフラで尿が真っ黄色になったら点滴したほうがいいかもしれませんね。風邪の症状の後にみぞおちが痛くなり、その後で右の下腹が痛くなると虫垂炎(盲腸炎)かもしれません。たかが虫垂炎と侮ってはいけません。腹膜炎になって長期入院になることもありますよ。
腹痛の場所、種類、食事との関連にも注意しましょう。脂っこいものを食べた後にみぞおちの右側が痛くなったら胆嚢炎も疑います。超音波を当てて胆石が見つかることも多いですね。その他食事のタイミングと関連があると、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を考えます。便が真っ黒なら胃潰瘍出血があるサインです。
膵炎では上腹部と背中に痛みが出ることが多いですね。心不全で肝臓が腫れて右の後ろに肝臓痛が出る方もいらっしゃいます。
タバコを吸う血圧の高い方や心房細動と言われている方は腸の血行障害も考える必要があります。激しい痛みとおなかが柔らかいことが特徴的ですが、命に係わる緊急の状態です。大腸に憩室というお部屋を持っている方は憩室炎という炎症を起こして虫垂炎のような症状を取ることがありますね。前に開腹の手術をしたことがある方はイレウス、腸閉そくを疑う必要があります。消化管以外には尿路結石でも死ぬほど痛い思いをすることがありますね。血管では腹部大動脈瘤の破裂という怖い病気があります。喫煙、高血圧、親戚に大動脈瘤や解離をお持ちの方は注意を要します。下腹部では男性では鼠経ヘルニア、女性では骨盤腹膜炎や婦人科疾患、妊娠の可能性がある方は子宮外妊娠破裂も疑います。おなかは様々な臓器が絡んでますので自己判断は危険です。40歳を過ぎたら1年1度あるいは、下痢や腹痛など少しでも異常を感じたら、まずは便ヘモグロビンを調べてください。陽性だと痔核ならいいのですが、ポリープ、大腸炎、大腸がんが見つかる時があります。
下痢
下痢を起こす前に何を食べたかは大事ですね。下痢は体にとって有害なものを早く外に出す反応ですから、O-157やビブリオなど病原性の細菌は原因になります。
個人差はありますが、一緒に同じものを食べた人が無反応な場合は、食事が原因の可能性は低いですね。風邪気味だったら感冒に伴うウィルス性の胃腸炎が疑わしいですね。有名なノロウィルスも激しい下痢を起こす代表格ですね。
最近ずっと下痢気味というのは嫌ですね、まずは検便で便ヘモグロビンを調べて大腸ポリープ、大腸がんの否定が必要ですね。便ヘモグロビンが陽性ならすぐに大腸ファイバーですが、陰性でも下痢が続くときは大腸ファイバーが必要です。クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患や虚血性腸炎を調べておく必要がありますので。
膵炎、膵臓の腫瘍で下痢が続くこともありますね。胆汁は油を固めて吸収を良くしますので胆汁の排泄障害でも下痢になりますね。
男性に多いのは過敏性大腸炎でしょうか、電車内等の緊張で下痢になりやすい方は1割ぐらい、いらっしゃいますね。女性では更年期など女性ホルモンの変動でも起きるころがあるようです。
長期入院の方では感染性のブドウ球菌によって下痢が起きることもあります。高血圧の方で時々あるのは降圧剤の副作用で下痢あるいは便秘が起きる方がいらっしゃいますね。もちろん緩下剤を飲んでいて下痢になることもありますので、お薬手帳の確認は必要ですね。
食事の種類にって下痢を起こす方もいらっしゃいます。アルコール、タバコ、コーヒー、キウイ、魚油の薬、抗生物質、制酸剤などいろいろな食品や薬物によるアレルギーや腸内細菌叢の異常によって下痢になることがあります。
吐き気
食中毒、食べすぎでも起きますが、おなかの風邪の症状として起きることが多いですね。吐き気の調整薬を内服、あるいは座薬で投与しながらスポーツドリンクで脱水を防ぎつつ、吐き気が過ぎるのを待つことが多いです。激しい咳に続いて起きることもありますね。胃酸過多、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸閉そくでも起きることがあります。吐き気が続く場合には上部消化管ファイバーが必要です。狭心症や心筋梗塞の症状として起きることもあります。吐き気が続くときは脳腫瘍や脳の血流障害も否定しておかないといけません。その他にストレス、不眠、喫煙、飲酒など様々な要素が絡み合って機能性ディスペプシアによって症状が出る時もあります。飲酒後やその他の要因であまりに吐き気が強すぎると食道が裂けることがありますので、その前に吐き気止めを使ったほうがいいですね。
食欲不振
風邪症状の一つとして一過性に起きることが良くありますが、何日も続くときには原因が全身にある可能性を調べる必要があります。消化管はもちろん、内臓全般をまずは健康診断と同じようにチェックしてみましょう。胃腸、肝臓、すい臓、胆のう、腎臓、内分泌、心臓、呼吸器、脳、自律神経、ご家族の不幸などの強いストレス、うつ、糖尿病、悪性腫瘍、アルコール、タバコ、薬物などあらゆる可能性が考えられます。対症療法には内服治療もありますが、まずは原因検索をしていくことが大事だと思います。
吐血
黒いコーヒー色のものをはくのは胃出血が胃酸で黒さび色になっていることを示しています。赤が濃い時は胃出血なら動脈性の出血、食道静脈瘤の破裂、マロリーワイスという食道粘膜の損傷、あるいは吐血に見えて鼻血、気道からの喀血が吐血に見える事もあります。出血の量によっては命にかかわることがありますので、吐血、下血の際には緊急内視鏡に対応できる施設への搬送が必要です。胸部大動脈瘤を指摘されたことのある方は大動脈瘤が食道に向かって破裂して吐血となることがあります。心臓の悪い方は、心不全症状や狭心症の症状が強く出る可能性が高いので、必要に応じて輸血をする必要もあります。出血が一段落すれば、血液の原料である鉄剤の補充で血液は作られてきます。腎臓の悪い方は血液を作るエリスロポエチンというホルモンの産生が少ないのでこれを注射などで投与する必要がある時があります。血のサラサラ薬を飲んでいる方は消化管出血のリスクが高めですのでご注意ください。
飲み込めない
嚥下困難という状態です。のどの奥や食道に腫瘍などができている可能性があります。また食道から胃に流れ込む協調運動が悪くなりアカラシアという食道に食物がたまってしまうこともあります。ご高齢になると、噛んで飲み込む力が低下してきます。食物が喉を通る時にむせないように気管にふたをすることが上手にできなくなり、誤嚥という命に係わる病気が隠れていることもあります。食後にむせがある時はファイバーでのどを観察してもらうことが必要ですね。エナラプリル®(レニベース®)という降圧薬は、副作用として誤嚥したときの咳を誘発しますので、誤嚥性肺炎予防にはお勧めです。
胸やけ
胃は蛋白を溶かす胃酸を分泌しますが胃の粘膜は溶けません。粘膜を胃酸から守る粘液が出ているからです。食道にはこの粘液がありません。だから胃液が食道に逆流すると胸やけがおきます。脂っこい食事、過食、肥満、加齢、姿勢の悪さ、食べてすぐ寝るによって悪化します。加齢で横隔膜の筋肉が緩んで、脂肪によって腹圧が上がると起こりやすいです。夕食は軽めに、寝る2時間以内は食べない、胃の出口は右側なので右下で寝ると多少はいいかもしれません。薬は制酸剤ですが、効果が強いと胃の殺菌力が下がり、腸内細菌叢を悪化させて不健康になるようです。薬に頼るのはほどほどに。
肝機能異常
健康診断でよく指摘されますね。体質もありますが、肝臓にいけないことが無いか自分の胸に聞いてみましょう。アルコール過剰、タバコ、食べすぎ、肥満、睡眠不足、運動不足、薬剤性などです。肝臓は予備能のある臓器ですので慢性肝炎や肝硬変にならなければ、生活を改善させると回復します。ウィルス性や自己免疫性の肝炎の場合には治療が必要なことがあります。
便の異常
便が細くなった、下痢が増えた、便秘と下痢を繰り返す、まずは検便で便ヘモグロビンを調べて大腸がんを否定しましょう。異常が続けば大腸ファイバーで確認しましょう。便が白いのは脂肪便と言って肝障害あるいは胆汁排泄障害のサインです。赤い血がついていれば大腸、直腸、内痔核などの病変が疑わしく、黒色便では胃潰瘍や十二指腸潰瘍による出血が疑わしいですね。ただの便秘や下痢と決めつけずに、何か悪い病気のサインかもと思ってくださいね。
だるい疲れやすい
テレビでは寝ても全身倦怠が取れなければビタミン剤とCMしていますが、全身倦怠の原因は様々です。鉄欠乏性貧血、内分泌異常、更年期障害、心不全、無症候性の狭心症、弁膜症、呼吸障害、肝障害、悪性疾患、不眠症、睡眠時無呼吸、脳や自律神経の障害、糖尿病、高血圧、腎障害、高脂血症、脳動脈硬化、感染症、自己免疫疾患、うつ、ストレスなど様々な可能性があります。最低限の健康診断は受けないとなかなか自己判断では難しいのではないでしょうか。
強い痛み
痛みは障害により引き起こされます。強い痛みは障害が大きい可能性がありますのですぐに相談してください。臓器の虚血や壊疽を伴うと痛みが強いですね、心筋梗塞、肺塞栓、腸間膜動脈塞栓症、腎梗塞、下肢動脈閉塞、虚血による神経痛などが挙げられますね。次に体の膜や血管が裂けたり拡げられたりする場合、血管拡張性頭痛、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂、急性胃拡張、腸炎に伴う腸管の拡張、尿路結石、腹膜炎などですね。神経の障害では椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など整形外科的な圧迫や血行障害によるものや、帯状疱疹後の神経痛のように慢性の神経障害がぐるぐる回っている状態です。痛みは心のうつ状態を引き起こしてさらに痛みを悪化させることもあります。強い痛みは、命に係わる障害を意味する事もありますが、命に係わる障害ではなくても、激しい痛みの為に生活が制限されたり、世をはかなんでしまうほどの痛みは大きな問題です。痛みの原因を解決し、時には薬の力を借りて乗り切ることが必要な時もあります。
痩せ
なかなか太れない方いらっしゃいますね。甲状腺機能亢進などの原因はないか、栄養の吸収に問題があるのか、代謝の亢進に問題があるのか、心臓や肺に太れない原因があるのか、悪性の疾患は潜んでないかを調べていく必要がありますね。
味覚の異常
偏食による亜鉛などの電解質アンバランス、神経の障害、糖尿病、アレルギー、口が乾く、加齢、薬の副作用、心の問題、肝臓、腎臓などが考えられますね。原因がうまく見つかれば改善する事もありますがなかなか手ごわいですね。
排尿の異常
頻尿、排尿痛、混濁尿と揃うと膀胱炎が疑われますね。ゆっくり来るものでは男性では前立腺が育ち続けて尿道を圧迫してしまう事が多いですね、尿が出しにくいので膀胱に残尿が起きると、すぐに尿がいっぱいたまって尿意を催すので夜2回3回起きるようになります。薬もありますが泌尿器科で削る手術もあります。女性では神経因性膀胱による障害が多いようです。これも薬があります。尿検査で潜血を指摘されたら一度は膀胱の超音波で膀胱腫瘍、前立腺がん、腎がんなどを否定してくださいね。
貧血
学校の朝礼で気分が悪くなるのは脳貧血、貧血は血液の血色素が薄い事です。女性では生理による出血が原因で、血液の原料の鉄が足りなくなってしまうことが多いですね。緑の野菜やレバーを食べてだめなら鉄剤ですね。男性や更年期以降の女性ではまず大腸ポリープなどから出ているのではないかと疑います。採血結果で早期がんが見つかって命拾いはよくあることですね。腎障害や骨髄機能の低下などで下がることがあります。
血液検査異常
健診で異常値を指摘されてもほっとく人、多いですよね。でもほっといていいのか、もっと調べたほうがいいのか、治療したほうがいいのか、わかりませんよね。すぐ来てください。それが嫌な人は、風邪を引いたときのついでに結果を持ってきてくださいね。
不眠
眠れないのはいやですよね。原因に思い当たることがありますか?例えばご家族のご不幸、1年ぐらい眠れなかったりするのはごく普通のことです。睡眠薬は癖になる、ボケる、とよく言いますが、最近は癖にならない、ボケない薬も出てきました。寝る前にホットミルク、悪くないですね、晩御飯に糖質が多くて、その後インスリンが大量に出て低血糖になると目がさえますね、腹持ちのいい蛋白や脂質は一つの解決法で、その両方を含むホットミルクは侮れない解決法ですね。また疲れると眠れますね、昼間の間にしっかり運動しましょう。お酒で寝るのはいけませんね、お酒は睡眠の質を下げますので結局疲れが取れません。入浴はいいですね、入浴剤を入れると血行が良くなりますのでリラックスや循環器の疲れをいやすのには意義がありそうです。テレビ、パソコン、スマホのブルーライトは頭がさえますから、寝る前1時間はお勧めしません。
昼間の眠気・無呼吸・いびき
夜よく眠れていないと、昼間に眠気が出ますね。睡眠時無呼吸という病気があると、眠っている間に息が苦しくなったりして疲れが取れないので昼間に眠気が出てしまいます。バスの運転手さんは睡眠時無呼吸の検査を義務付けられているそうですね。以前は入院して調べましたが、現在は自宅で簡単な検査キットを持って帰って調べることができます。睡眠時無呼吸は放置すると心筋梗塞や脳卒中が2-4倍と言われます。いびきがうるさい方、家族に息が止まっていると言われる方、昼間に眠気のある方は一度お調べください。
物忘れ
何かをしようと思って2階から1階に降りてくると必ず忘れてしまうという方がいらっしゃいます。以前より物忘れが悪くなった。年のせいとあきらめる方がおおいのですが、脳の機能を支えているのは脳の血流です。脳血流を改善すると症状が改善する事が期待されます。脳血流に悪い何か、あるいは血管に悪い何か、思い当たる節はありませんか?血圧、タバコ、飲酒、高脂血症、魚が嫌い、野菜が嫌い、糖尿病、痛風、一度見直してみましょう。すべての方ではありませんが、物忘れが治る方はいらっしゃいます。
飲酒量の過剰
お酒は1杯飲むともう1杯飲みたくなりますよね。これを分析するとアルコールによる多幸感と不快感のバランスが原因だそうです。不快感を打ち消すために次の多幸感を求めてもう1杯になるそうです。この飲酒量の過剰をコントロールする薬物がO社より発売が予定されましたが、アルコール中毒の権威の先生たちの指導によって一般医師には使わせてもらえない状態が続いています。この薬剤を使用するための講習会が開かれるようになったら参加しますので、飲みすぎの問題の方、しばらくは自制心で頑張ってくださいね。
ストレス
ご家族の不幸、職場のセクハラパワハラ、お金の問題、満員電車、認められない努力、ストレスはいくらでもあり、我々はいつもストレスから解放されようともがいていますね。筋肉を使うとモルヒネ様物質が出るんだそうです、運動は一つの解決法、でもみんなが十分に運動できるわけではありません、いい趣味に巡り合えればいいですがそもそも趣味に割く時間も、お金も無かったりしますね。アルコールは睡眠の質は下がるし、タバコは論外で健康に良くありませんし。食事、睡眠、運動、全身臓器の健康、時には安定剤、答えは簡単には出ませんが、ストレスからの解放の糸口を探しましょう。
食事の心配
よくこれさえとれば、という健康法が出ては消えていきます。我々はいつも簡単な解決法を探しては試して、トマトだったりキャベツだったり、信じて飽きて裏切られて、を繰り返している部分がありますし、少しずつわかってきていることもありますね。砂糖、アルコール、糖質、炭水化物、玄米、五穀米、全粒粉、赤ワイン、塩分、赤身肉、加工肉、魚、脂肪、オリーブオイル、魚油、ゴマ油、トランス脂肪酸、いろいろな色の野菜、果物、ビタミン、発酵食品、和食、添加物、サプリ、まだ本当のことはわからないことだらけですね。それでも少しずつ分かりつつある確かなこと、確からしい事、類推される事、お勧めできないこと、を上手に取捨選択して、今の最善を考えていきましょう。
発疹
アレルギー、感染、虫刺され、かぶれ、ウィルス疾患、歯周病、菌血症、自己免疫疾患、血流障害、悪性疾患、いろんな理由で皮膚に症状が出てきますね、その発疹に病気が隠れているかもしれません。
蕁麻疹
皮膚が盛り上がり、赤くくっきり、ひどくなると気道にも及んで息が苦しくなってしまったら大変です。食べ物による蕁麻疹は甲殻類、青魚、果物、肉、タケノコ、ホウレンソウ、そば、小麦などありとあらゆるもので起こりますね。でも同じものを食べても普段起きない人に蕁麻疹が起きてしまうのはなぜでしょう。それは組み合わせで起きてくることがあるからです。風邪をひいて、解熱鎮痛剤を飲んで、エビカニを食べると死にそうになってしまう方、いらっしゃいますね。予防的にエピペンという注射薬を持ってる方もいらっしゃいますが、たいていの方は窒息して命に係わるかもしれないなんて予想もしませんね。とにかく早めに受診してください。数十分でぐんぐん悪くなる方もいらっしゃいます。治ってしまえば何のことはありませんが、乗り切れずに命にかかわったらもったいないですから。
帯状疱疹
水疱瘡にかかった事、もう覚えてないですよね。水疱瘡のウィルスは体の神経にこっそり潜んでいます。体の免疫力が落ちた時に神経に沿って出てきます。同じ神経が分布する体幹に帯のように発疹ができて痛いです。早く受診してください。インフルエンザ以外の風邪のウィルスには抗ウィルス薬は使いませんが、帯状疱疹には使います。早く使えば早く治って神経痛の後遺症を残しにくいからです。さて帯状疱疹後の神経痛になってしまったら、かなり痛いそうです。それでも2019年から薬の種類が増えました。試してみる価値はありそうです。
健診結果がわからない
医師にとっては当たり前の検査結果ですが、普通の方には暗号ですよね。一体何が書いてあって、それがいいのか悪いのか、一度聞いたけどわからない。遠慮せずに他の病気のついでに、置いてあった健診結果を持ってくることが肝心です。さすがに見ないとわかりませんから。
とにかく相談したい
自分で原因や結果がわかれば苦労はしません。これは医学的なことなのか、内科なのか、皮膚科なのか、整形外科なのか、神経内科なのか、はたまた気のせいなのか、それを遠慮しない方がいいと思います。何科の専門医だろうが、医師はそれなりの道案内ができるように教育され、また経験しております。迷う前に聞いてくださいね。
English please
We will be able to provide suitable medical treatment for your problem. We hope you can reserve your outpatient appointment through internet. If you cannot do so, please give us a call. Although we are specialized in circulatory diseases, we see your internal medical problems of your whole body. We supply simple surgical treatment. In the case you need referral, we will refer you to suitable clinic or hospital. If you are a tourist and you have medical tourism insurance, you will be reimbursed for your medical expense (approx. 8000yen-) while you will be charged for the English medical certificate (approx.3000yen). If you have Japanese medical insurance, your payment will be approximately from 2500 yen. Thank you.
Susumu Isoda, MD, PhD, Director, Board Certified Member of The Japanese Circulation Society, Certified Member of Japanese Board of Cardiovascular Surgery.
費用が心配
自己負担3割の方では初診時は約2,500円、2回目以降は約1,500円です。検査、処置の際には追加費用の概算(1,000-3,000円)をお知らせしますので、遠慮なくお聞きください。クレジットカード、交通系カードを保険診療の自己負担分のお支払いにご利用いただけます。
無症状だけど心配
保険診療では原則治療が必要な疾病が対象ですが、心配の内容についてご相談ください。健康診断など、内容によっては自費となる可能性のある事をご了承ください。
- 電話番号
- 0466-52-8200
- 住所
- 〒252-0813 神奈川県藤沢市亀井野2-7-1
- 最寄駅
- 小田急江ノ島線 六会日大前駅 東口徒歩3分
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:00 | △ | ||||||
15:00~18:30 | ― | ― | ― | ||||
18:30~19:00 | ― | ― | ― | ― | △ | ― | ― |
:予約優先 △:予約限定